grand-mereの事業の一つである乳幼児親子教室(幼児教室)では、
毎月「幼児教室だより」を保護者の方々に配布しています。
2016年度11月号は、「家族」と「わらべ歌・あそび」がテーマです。
私にとって家族は、特別な存在です。
子どもたち三人が成人して、とくに感じるようになりました。
子育てをしていると、目の前の気になることの方が優先して「何とかしなければ・・・。」と常に考えてしまいます。
けれど、旦那さんや子どもは、別人格。見え方や感じ方、考え方が違うことの方が多いのに、
自分と同じであってほしいと強く願いました。
だから、私は、いつも「なぜ?」「どうしたら・・・。」と考えて、不安になったり、不満を募らせたりして、
自分や家族を追い込んでしまうことが多くありました。
今、振り返れば、なんて無謀なことを考え、悩んでいたのだな…と思えるようになりました。
私は、夫や子どもが「自分の思うようなことを言ってほしい」「こんな行動をとってほしい」と願うあまり、
たくさんの言葉や行動でコントロールしようとしました。
でも、結局それは、お互いを認めることではなかったこともあり、ことごとく、思うようなことになりませんでした。
夫であろうが、子どもであろうが、それぞれが感じ、考えることを認めることの方が、大切だったことを
家族と離れて暮らし始めた今、心から実感しています。
「ありのまま」を受け止めることの本当の意味を知るまでに、私はたくさんの時間を要しました。
みなさんは、いかがですか?
私は、小さなころたくさんのわらべ歌遊びをしました。
わらべ歌は、日本の昔から伝わる伝承遊びです。
ひとりでも出来る遊びもありますが、わらべ歌は、人との関わりを楽しむ遊びのように思います。
今、教室で行っているおんぶでの「おらんちの、どてかぼちゃ、ひにやけてくわれない♪」
はじめは、おんぶに戸惑う子もいますが、何回か経験すると、
みんなお母さんの背中で、満面の笑みを浮かべています。
お母さんの背中のぬくもりや揺れが子どもたちにとって、心地よいのでしょう・・・。
また、「おすわりや~す、いすどっせ、あんまりのるとおちまっせ♪」は、
リズムを楽しむのはもちろん「こうなるぞ・・・。」と予測したしたことが起こる安心感。
子どもたちは、「経験の繰り返し」で育っていきます。
現代の日本では、テレビを始め、ゲームなど、刺激の強いものが、当たり前のように
生まれたての子どもたちの周りにたくさんあります。
それをすべて否定するつもりは、ないのですが、おやこの関わり遊びが出来る時間は、
さほど長いものではありません。
まずは、少しずつ、親子で向き合う時間を意識してみませんか・・・。
文責 佐藤弘美
乳幼児親子教室(幼児教室): 乳幼児の子どもを対象に親子での遊びやグループ活動を通して、子ども同士のかかわりや保護者同士のつながりを大切にしていくサポートをしています。金曜日10:00~11:45に行っております。
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