grand-mereの事業の一つである乳幼児親子教室(幼児教室)では、
毎月「幼児教室だより」を保護者の方々に配布しています。
2016年度1月号は、「当たり前」と「絵本のある子育て」より抜粋がテーマです。
「当たり前」
今年の始まりは、とても穏やかなお正月でした。
いつものように初詣をし、今年も無事に過ごせるよう祈願してきました。
残念ながら今年は、家族揃ってと言うわけにはいかなかったけれど。
子どもたちが小さい頃は、お正月を楽しみにし、家族揃ってお雑煮を食べ初詣。
おみくじを引き、今年の自分の目標を言い合ったものでした。
それが、当たり前のお正月だと思っていました。
でも、ふっと思ったのです。
「当たり前」ってなんだろう?と。
1歳になったら歩けるようになって、3歳くらいになったらお話しが出来て・・・。などなど。
けれど、よくよく考えるとそれは「当たり前」ではなくて、
その子のその時期が来たから、そうなっている。
ひとり一人、育ち方は違うわけだから子育てに「当たりまえ」と言う言葉は、不似合。
家族の形だっていろいろな形があるのだから、ちょっと違うのかもしれない。
私たちが、大切にしたいのは、目の前の子どもたちの育ちと笑顔。
誰と比べることなく、その子がその子らしく、一生懸命になれることを一緒に探したり、
楽しんだりすることなんじゃないかな~。と。
今年も子どもたちひとり一人の力を信じて、楽しい時間を一緒に過ごせるようにしていきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願い致します。
「絵本のある子育て」より
小さな子に絵本を読んであげようとしても、絵本に関心を示さなかったり、
頁を次々と自分でめくったりすることがあります。
それは、絵本に慣れていないか、絵本が自分にとってなんなのか、
まだ、わかっていないからです。
無理におしつけないようにしましょう。
ですから、がっかりすることはありません。これから、なのです。
この時点で、スマートフォンやテレビなど、幼いひとの関心を根こそぎ持って行くものに接していると、
物静かで、感性を働かせねば味わえない、絵本のようなものと仲良しになるのは、よけいむずかしくなります。
幼いひとが、スマートフォンやテレビに反応を示しているのを見て、
親は「この子はわかっている!」と思いがちですが、それは違います。
その刺激的な映像に反応しているだけです。
その刺激が強すぎるから、身体まで動いてしまうのですね。(中略)
今の子どもたちの苦しみの多くは、無償の、ただ温かく抱きとめられるだけの愛に
満たされていないからだと、私は思います。
親の気にいる「良い子」でいることで、対価として愛情が与えられる、と
こどもが感じているのだとしたら。
ここにも、子どもや思春期の人たちによる、
社会的な現象や事件の背景にあるように思います。
さりげなく素朴に、絵本を読んであげる。
それだけで、私たちは、子どもが切に望んでいるものを手渡すことができます。
この文章を読んで私は強く共感しました。
忙しい日々の生活の中で、どれだけ子どもとゆったりと向き合うことができるか。
絵本はそのきっかけになるようにも思います。
忙しいからこそ、立ち止まってゆっくりとすごす。
そんな時間が大切なのではないでしょうか?
文責 佐藤弘美
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