grand-mereの事業の一つである乳幼児親子教室(幼児教室)では、
毎月「幼児教室だより」を保護者の方々に配布しています。
2017年度11月号は、「子どもが子どもでいる時間」がテーマです。
世の中は、スマホやパソコンが主流になっていて、文字を書く機会が少なくなりました。
いざ、文章を書こうと思っても漢字がなかなか出てきません。
そこで、開くのは、やっぱり携帯電話の辞書。
いろいろなことが便利になって、お金さえ出せば何でも手に入る時代です。
情報もスピーディに手に入ります。
そんな時代の中で、最近感じることがあります。
「○○したら、△△買ってくれる?」「じゃあ、●●出来たら、いいよ。」
子どもが、何か手伝いや勉強をするための交換条件のやり取りです。
手伝いは、家族が助け合って暮らすための社会ルールです。
勉強は、自分が将来の目的に向かっての生きる糧です。
決して、親や大人のためにする事ではありません。
小さいころは、アメ玉一つで「うん」と喜んでくれるでしょう。
でもね、それが日々の生活の中で繰り返されると、際限のないものになっていくものです。
なぜ、お手伝いをするのでしょう?
「誰かの役に立っていると感じることが嬉しいから」
なぜ勉強をするのでしょう?
「分からなかったことや出来なかったことが出来るようになった喜びを感じるため」ではないのかな・・・?
そして、欲しいものは、自分で努力して手に入れるものだと思います。
子どもは、いてくれるだけで周りを幸せにしてくれます。
でもね、お母さんも同じ。
一緒にいてくれるだけで、子どもは幸せなはずです。
小さいころから「ゲーム」という強い刺激を与えなければ・・・。
子どもが子どもの時間は、限られています。
どうか、子どもと一緒に自然に触れたり、歌をうたったり、家族のための食事やお洗濯をする時間を作ってください。
会話が国語力を高めます。自然が算数や理科の教材です。公園遊びが体育です。
ぜ~んぶ、大きくなってからの学習につながっているのです。
どうか、お子さんと一緒に学ぶことを楽しんでください。
文責 佐藤弘美
乳幼児親子教室(幼児教室): 乳幼児の子どもを対象に親子での遊びやグループ活動を通して、子ども同士のかかわりや保護者同士のつながりを大切にしていくサポートをしています。金曜日10:00~11:45に行っております。
見学等のお問い合せは、お電話もしくはお問い合せフォームよりお気軽にお問い合せください。
お電話 046-240-6232 / お問い合せはこちら
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毎月「幼児教室だより」を保護者の方々に配布しています。
2017年度10月号は、「子どもが安心できる場所」と「言葉は、ゆっくり、ゆっくり」がテーマです。
この季節になると毎年の事ながら「幼稚園」「保育園」への準備が始まります。
子どもにとって保護者と離れて初めての「集団」であり、「社会への第一歩」でもあります。
今まではほとんどの時間、保護者と一緒。どんなふうに過ごしているか目の前で見ることが出来ました。
(見えない方が良いこともあったかな・・・笑)
「見ている」ことが出来ることは、そこに「安心」があります。
なぜなら、子どもの表情や行動がタイムリーに楽しかったり、つまらなかったりする気持ちを
知らせてくれるからです。
ところが集団に入ってしまうと、子どもの姿を時々しか見ることが出来ません。子どもは、正直です。
自分にとって不都合や不快なことがあると、家でぐずったり、ひどく甘えてきたりすることがあります。
その時に、おとなは、たくさんの想像力を働かせ子どもの気持ちを推測してほしいのです。
今までは、不安やわからないことがあると、たいてい誰かがそばで子どもたちを助けてくれました。
でも、集団に入ってからは、自分で解決しなければならないことが、多くあり、
子どもたちは「緊張」と「不安」で疲れ切ってしまいます。
保護者には、先生やいろいろなところから情報がはいるでしょう。
でも、忘れないでください。
子どもたちは、いつも一生懸命です。
おうちでは、ぜひ、たくさんたくさん甘えさせてくださいね。
子育て中は、子どもたちとの時間がいつも楽しい時間ではなかったように思います。
お母さんは神様ではないので、体調が悪かったり、疲れていたりすることもあります。
そんな時は、ゆっくり子どもたちに話してみてください。
「おかあさんね、頭が痛いの。やさしくしてね。」と。
はじめは、伝わらないかもしれません。
でも、あきらめず、ゆっくり伝えると子どもたちは、彼らなりに気づいてくれます。
ここで、大切なこと。
「○○ちゃんが、やさしくしてくれるから、嬉しいな。ありがとう。」とここでも、言葉で伝えてほしいのです。
「ことば」はたくさん聞いて、その意味がわかって、はじめて伝わるものです。
私たちが「外国語」を学んだ時のことを思い出してください。
今、子どもたちは、その時と同じです。
ゆっくり、わかりやすく、その意味が伝わりやすい環境を作って繰り返し伝えていきましょうね。
子どもたちは、たくさんの人に優しくしてもらって「やさしい」の意味を知るような気がします。
文責 佐藤弘美
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2017年度9月号は、「実りの秋」と「幼稚園選び」がテーマです。
9月になって、子どもたちの笑顔にまた会えました。
1か月半ぶりの子どもたちは、夏休み前に比べてびっくりするくらい成長していました。
「実りの秋」ですね。
夏休みに入る前あたりから、少しずつ友だちを意識する姿が見られていたのですが、
今回の教室では、子どもたちがお互いの存在や遊びを認めつつ、自発的に遊びを展開しているのには、
本当に驚きました。
それと同時にそれぞれの興味関心の持ち方の違いもはっきりしてきたように思います。
顔や背丈が違うように、子どもたちの性格や興味の持ち方は違います。
今、目の前で行われていることに興味がなければ、その場にいることが難しいのは、当たり前のことです。
まだ、その子にとって「その時期」ではないのです。
ただ、その「時期」がいつ来るかは、わからないから、練習を繰り返します。
その子が理解し、「何を」「どうする」が分かったときは、子どもたちが、自分自身で決めて
行動に移してくれると信じて待つことにしています。
ですから、子どもたちが、こちらがしてほしいことをやらないのではなく、
おとなが「やってほしいことを試させてもらっている。」と私は思っています。
これからも、子どもたちの素敵をたくさん、見せてもらえることを楽しみにしています。
毎年この季節になると、「うちの子は、どんな幼稚園がいいでしょうか?」とよく聞かれます。
私は、幼稚園選びに失敗した経験があります。しかも、3番目の子で。
上の子は、体が弱かったので、大きな病院の敷地内にある幼稚園に2年保育で入れました。
2番目の子は、「長男が出る、入る」の流れで3年保育に。
3番目の子は、2番目と5歳違ったので、上と違う幼稚園に入れてみることにしました。
おさるみたいな次男。きっと山の中の幼稚園で楽しく過ごすと思っていたのに、
なぜか週の中(水曜日、木曜日)になると熱を出すのです。
甘ったれの末息子には、その幼稚園は、ハードルが高かったのかもしれません。
(行事が多かったため)悩んだ末、年中になるとき、上の子どもたちと同じ幼稚園に入れ直しました。
それでも、半年近く門のところで、泣くためしばらく傍について泣き止むのを待っていました。
子どもは、それぞれ。
さっぱり、きっぱり親から離れていく子もあれば、いつまでもそばにいたがる子もいます。
あれから、20年近く経ちますが、「もっとゆっくり子育てを楽しめば良かったな。」と大きくなった息子を
眺めながら反省しきりの私がいます。
文責 佐藤弘美
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2017年度7月号は、「関わり合い」がテーマです。
ここのところ、子どもたちの様子が変わって来た。
「おはよう」と部屋に入って来ると今までは、自分のお気に入りの玩具を手にし、それぞれの遊びを展開していた。
ところが、最近は、「○○くん、来るかな~」など、友だちを意識した言葉や動きがみられるようになって来た。
友だちの遊びを気にし、一緒に遊ぶことを楽しむ。
見ていてとても微笑ましいやりとりだ。
また、とても素敵なのは、保護者の姿。
子どもたちのやりとりをしっかり見守り、必要な時だけ、声掛けや手助けをしてくれる。
それによって子どもたちは、安心して遊びを続けることが出来る。
子どもたちは、それぞれの得意があり、苦手がある。
たいていのおとなは、得意なことより「苦手」に目が行く。
「苦手なことが出来るようになってほしい。」と願う。
けれど、苦手なことは、誰でもあるし、「好き、嫌い」はあって当たり前。
苦手なことを意識して克服できるようになるには、それが意識できる本人の育ちが必要だ。
本人が「出来るようになりたい。」と思わなければ、周りがどんなに手助けをしたとしてもそれは、
「余計なお世話」になってしまう。
今、目の前にいる子どもたちが「何を見つめ、何に興味を示し、自分でやってみようとしているのか」
私たちおとなは、それを見極めて、「必要な時だけ手助けすることが大切だ」と、
また、教えてもらえたような気がします。
今後の成長が本当に楽しみです。
文責 佐藤弘美
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2017年度6月号は、「心の成長」と「遊び」がテーマです。
ゴールデンウィークも終わり、いろいろなことが本格的に始動する時期になりました。
新しいことが始まると、はじめはウキウキしてなんとなく流れに乗って進んで行ったりします。
けれど、少し慣れてくると、周りの様子が見えて来て、自分はなにがしたいのか・・・。
あれはどうかな?これはどうかな?・・・とほかの子の遊びが気になり出します。
そこで、ちょっとしたトラブル。
おとなたちは、簡単に「○○ちゃんが遊んでいるよ。」「順番ね。」なんて言うけれど、
「いつ、使えるのか?」「どのくらい待てばいいのか?」
わからない子どもたちにしたら、一刻も早く、今目の前にある物で遊びたい・・・。
その気持ちをどうやって伝えたらいいのか、言葉も方法もわからない。
そうなると、ねぇ。直接交渉したくなりますよね。
相手が泣いたりしたら、一番びっくりしているのは、交渉したその子なのに、
「だめでしょ!」と怒られてしまう・・・。
となると、ますます混乱。
子どもたちは、子どもたちなりに相手の表情やしぐさで、たくさんのことを感じています。
でも、自分の気持ちを整理する前に、おとなから言葉をかけられると、なにが起こっているのかさえ、
わからなくなるように思います。
小さなうちに、悲しかったり、くやしかったり、嬉しかったり・・・
たくさんの気持ちを感じることは、「人として」の成長に欠かせないものだと
私は思います。そして、一番、安心できる場所を知るのだと思います。
先日、ある保育園を訪ねたとき「砂場」で遊ぶ子どもたちを見て、
いつの時代も変わらない子どもを感じた。
プリンカップやバケツに砂を入れ、シャベルでパンパン。
ひっくり返して、小さなケーキや大きなケーキを作っては、壊して遊ぶ。「こうやったら、こうなる」
予測したことが、予測したようになる。これが「心の安定」につながる。
また「砂」という素材が、子どもの「五感」を育てることにもなります。
昔ながらの遊びは、お手玉にしろ、ビー玉にしろ「繰り返し遊ぶ」ことで「根気」も育てます。
また、出来たときの達成感も子どもの心を育てます。
今、子どもの遊びの代名詞は、「ゲーム」
そこから得られるものは、なんでしょう?
めまぐるしく動く時代だからこそ、じっくり、ゆっくり「伝える」ことの大切さを見直しませんか?
お寺のおしょうさんが・・・♪
手を合わせたり、拍を打ったりすること・・・コミュニケーションを伸ばし、
じつは「音楽の基礎」を学んでいるのです。
文責 佐藤弘美
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2017年度5月号は、「伝え続けること」と「比べること」がテーマです。
自由遊びの時、何となくお友だちを意識しながら遊ぶ姿が出て来ました。
子どもたちは、自分の目についた玩具にまず手が伸びます。
その玩具でどうやって遊ぶかは、周りの子やおとなが遊んでいる姿を見て覚えます。
私たちも何かを覚える時は、見本を見ることが多いし、
見本があることで安心しますよね。それと同じ。
だから、友だちが遊んでいるオモチャが使いたくなるのは、当たり前。
「そうやって、遊ぶのかぁ~。僕も遊んでみたい・・・」ってな具合。
でも、小さな人たちは、遊びたい気持ちだけが先行してしまうし、
楽しそうなオモチャしか目に入らないから、いきなり手を出してしまって・・・。
泣かれて、どうしたらいいのかわからなくなることもたくさんあります。
そんな時私たちおとなの役割は、誰が使っているかを伝えることと、
「待つ」ことや「お願いすること」を伝えることだと思います。
子どもたちは、言葉の意味をわからなかったりするけれど、
繰り返し同じ場面ややり取りをすることで、学んでくれます。
おとなは、子どもたちがすぐにわかってくれないことで焦ってしまうこともあるけれど、
子どもたちが持っている力を信じて伝え続けることが何より大切だと私は思っています。
みんなで伝えあえば、きっと楽しい時間になりますよ。ね。
子育てをしているとき、私が一番つらかったのは「ママ友」との付き合いだった。
幼稚園の帰りに「どの家で遊ばせるか」それに伴って、「お茶タイム」
話の内容は、子どものこと・・・。
だれがどんな習い事をしているか。
どんなことが得意だとか・・・。
誰でも一番大切なのは「自分の子ども」
少しでも「喜んでもらいたい」「幸せになってほしい」
そう願って育てているのは、みな同じはず。
誰かより「何かが出来ることが、安心の材料」になるけれど、
少しでもゆっくりだと「不安」になるものです。
知らず知らずのうちに、私は息子と他の子どもたちを比べて一喜一憂。
今思うと幸せになってほしい息子が、実は一番つらかったかもしれません。
息子は息子のペースでしっかり育っていたのにね。
悩んだ末、「比べるなら、昨日の息子と。」
そう決めてから「私の子育て」が楽になりました。
私を理解してくれる友だちとだけ、今も付き合っています。
文責 佐藤弘美
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2017年度4月号は、「受け入れること」がテーマです。
入学や進級、日本では春になるとたくさんの変化があります。
「変化」には、何かしらの「わくわく」や[ドキドキ]があります。
私は、初めての場所に行くときや初めての人に会う時は、とても緊張します。
だから、出来るだけ前もってたくさんの情報を収集して、何となくイメージを描くようにしています。
それでも、やはり、ドキドキして疲れます。
新学期、子どもたちはどうでしょう?
新しいことがたくさんあって、はじめのうちは、何となく興奮して元気なように見えるかもしれません。
でも、実は、とてつもなくたくさんの刺激を受けて
疲れているかもしれません。
今まで出来ていたことが、出来なくなるように見えるかもしれません。
でも、それは、たくさん考えているからこそ、起きるような気がします。
一度に多くの刺激が入って来るのですから、整理するのにそれなりの時間を要します。
私たちおとなも一度にいくつかの課題があると、混乱してしまうことがあると思います。
それと同じではないか?と。
そんな時は、「そっとしておく。」ことが大切だと私は思っています。
なぜなら、どの子も時間を使って、本人なりに整理できる力があると思うからです。
子どもたちは、たくさんの変化を「受け入れる力」をもっていると、私は信じています。
文責 佐藤弘美
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2016年度3月号は、「子どもの幸せ」と「お別れの季節によせて」がテーマです。
誰にでも笑顔で挨拶をし、おとなの話をよく聞き、
何でもよく出来る子でしょうか?
みなさんがよく言います。
「いえいえ、そんなことまで望んでいません。」と。
けれど、お母さんの口から出てくる言葉は、「なんで○○したの?」
「どうしてじっとしていられないの?」とか、「なぜお友だちにオモチャを貸せないの?」
「どうして、仲良く遊べないの?」などなど・・・。
では、「よいお母さん」とは、どんなお母さんでしょう?
誰にでも親切で、子どもにも優しくて、いつもにこやかにしている人でしょうか?
そうなると、残念ながら私は、決してよいお母さんでは、なかった・・・。
子どもたちに接する仕事をしていても、わが子の子育ては、別もの。
なぜ?それは、「感情」の方が「理性」を上回るからです。
「愛するわが子が、誰よりも幸せであってほしい」と願うからです。
それでは、子どもが「幸せ」を感じる時は、どんな時でしょう?
新しいおもちゃを手に入れた時でしょうか?
好きなお菓子を食べている時でしょうか?
いいえ。
私はお母さんの暖かい胸の中いる時だろうと思うのです。
そして「心が穏やかであること」それが幸せではないか・・・と。
そして、それと同時に別れの季節もやって来ました。
みなさんにとって、この教室はどんな役割を果たしていたでしょうか?
私にとって幼児教室は、「原点」。
この教室での子どもたちの遊び、保護者の方たちとの会話から
たくさんの事を学ばせてもらっています。
私は保育者であると共に、一人の母親でもあります。
自分の子育てを振り返りながらみなさんと話をし、自分なりに反省したり、確信したり・・・。
今、世の中は、とてつもない速さで便利になっています。
けれど、子育ては、畑を耕し、種を植え、花が咲き、実がなるのと同じように、
必要な時間を経なければ、成長は望めません。
また、育つ環境もそれぞれに合ったものでなければ、根腐れしたり、枯れてしまったりします。
たくさんの保護者から「どうやって、育てたらいいのかわからない。」
「この子にとって一番良い環境は?」との質問を受けます。
私は、いつも答えます。「子どもが決めます。」と。
よ~く、見つめていると子どもたちは、たくさんのメッセージを伝えてくれています。
保護者がよそ見ばかりしていると、一番大事な子どものメッセージを見逃してしまいます。
私がみなさんに伝えたいこと。
それは、「目の前にいる子どもの力を信じてあげてください。」
そして、「待ってあげてください。」ということです。
傍にいる大人が、「大丈夫だよ。待っているよ。」と伝えることが、
子どもにとっての一番の心の栄養剤だと私は思っています。
少し大きくなった子どもが「嘘」をつくようになったという話を聞きます。
それは、自分に自信が持てないからです。
大人が、信じてくれないから、自分見つめてくれないから「嘘」をつくのです。
誰かに認めてほしくて、つい・・・。
そして、もっと自分を苦しめて自信を失っていってしまうのです。
子育ては、楽しくもあり、苦しくもあります。
「一人の人格」を育てるのですから、「きれい事」だけでは、済まされません。
だからこそ、一人では、抱えられないのです。
どうぞ、疲れたら休んでください。
どうか、自分にも正直であってください。
つらいときは、「つらい」と言える友を作ってください。
この「幼児教室」で出会ったことは、「運命」です。
ここで一区切りになりますが、いつでも、私はここにいます。
みんなの成長を楽しみにしています。
grand-mereに来てくださって
ありがとうございました。
grand-mereは、おばあさん。
たまには、顔を見せてくださいね。
また、会いましょう。
文責 佐藤弘美
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2016年度2月号は、「変わらないもの」と「ゆとり」がテーマです。
顔を出す機会がありました。
そこには30年前に出会った木のおもちゃや昔から変わらない絵本がところせましとばかりに並べられていました。
長男が生まれたばかりのころ、友だちから教えて頂いた本屋さん。
そのころからいらした年配の店員さん(素敵なご婦人)と店主の先生。
昔話やおもちゃについて、話の花を咲かせてきました。
絵本は、好きなだけ好きな場面をゆっくりと見ることができます。
読み手が、子どもたちの表情を見ながら子どもたちの呼吸に合わせてお話しを進めることで
子どもたちの心の安定を生んでいるように私は思います。
療育の中で、まだ言葉を発しない男の子が、同じ絵本の同じところを何度も指でさします。
「このこ、泣いているね。」そう言うとうなずくような表情を見せていた子が、
ある日「あ~ん」と言葉を発しました。
絵本を通して「共感」を知り、言葉の意味を覚えてくれたのでしょう。
毎回、来所すると本棚から絵本を取り出し、同じページを開いて見せて同じやり取りをします。
そして、また、素敵な笑顔を見せて次の遊びへと移って行きます。
いつの時代も子どもたちは、人と関わること、期待すること、期待したことが叶うことで成長していると感じます。
「子どもにとって最良のことをしてあげたい」「環境を整えてあげたい」
たくさんの方からお話しを受けます。
私も自分の子どもを育てているときは、そう思っていました。
子どもの持つ可能性を引き出してあげたいと・・・。
けれど、そこには、大きな落とし穴がありました。
それは、「子どもが本当にそれを望んでいるか・・・?」
私の場合は、自分の「思い」ばかりが先行し、子どもに自分の不安を埋めてもらうことばかりをしていました。
あれもこれも・・・。
子どもは、私の気持ちを読み取り、時にはいい子を演じてもくれました。
でも、本当にやりたいことではないのですから、イライラもします。
お互いに「良かれ」と思っているのに。
子どもたちが大人になり、本当に大切なことは何か、考えることがたくさんあります。
それは、「ニュートラルになれるゆとりをもつこと」
今、目の前にいるわが子の素敵なところを感じることだと心から思うのです。
文責 佐藤弘美
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2016年度1月号は、「当たり前」と「絵本のある子育て」より抜粋がテーマです。
今年の始まりは、とても穏やかなお正月でした。
いつものように初詣をし、今年も無事に過ごせるよう祈願してきました。
残念ながら今年は、家族揃ってと言うわけにはいかなかったけれど。
子どもたちが小さい頃は、お正月を楽しみにし、家族揃ってお雑煮を食べ初詣。
おみくじを引き、今年の自分の目標を言い合ったものでした。
それが、当たり前のお正月だと思っていました。
でも、ふっと思ったのです。
「当たり前」ってなんだろう?と。
1歳になったら歩けるようになって、3歳くらいになったらお話しが出来て・・・。などなど。
けれど、よくよく考えるとそれは「当たり前」ではなくて、
その子のその時期が来たから、そうなっている。
ひとり一人、育ち方は違うわけだから子育てに「当たりまえ」と言う言葉は、不似合。
家族の形だっていろいろな形があるのだから、ちょっと違うのかもしれない。
私たちが、大切にしたいのは、目の前の子どもたちの育ちと笑顔。
誰と比べることなく、その子がその子らしく、一生懸命になれることを一緒に探したり、
楽しんだりすることなんじゃないかな~。と。
今年も子どもたちひとり一人の力を信じて、楽しい時間を一緒に過ごせるようにしていきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願い致します。
小さな子に絵本を読んであげようとしても、絵本に関心を示さなかったり、
頁を次々と自分でめくったりすることがあります。
それは、絵本に慣れていないか、絵本が自分にとってなんなのか、
まだ、わかっていないからです。
無理におしつけないようにしましょう。
ですから、がっかりすることはありません。これから、なのです。
この時点で、スマートフォンやテレビなど、幼いひとの関心を根こそぎ持って行くものに接していると、
物静かで、感性を働かせねば味わえない、絵本のようなものと仲良しになるのは、よけいむずかしくなります。
幼いひとが、スマートフォンやテレビに反応を示しているのを見て、
親は「この子はわかっている!」と思いがちですが、それは違います。
その刺激的な映像に反応しているだけです。
その刺激が強すぎるから、身体まで動いてしまうのですね。(中略)
今の子どもたちの苦しみの多くは、無償の、ただ温かく抱きとめられるだけの愛に
満たされていないからだと、私は思います。
親の気にいる「良い子」でいることで、対価として愛情が与えられる、と
こどもが感じているのだとしたら。
ここにも、子どもや思春期の人たちによる、
社会的な現象や事件の背景にあるように思います。
さりげなく素朴に、絵本を読んであげる。
それだけで、私たちは、子どもが切に望んでいるものを手渡すことができます。
この文章を読んで私は強く共感しました。
忙しい日々の生活の中で、どれだけ子どもとゆったりと向き合うことができるか。
絵本はそのきっかけになるようにも思います。
忙しいからこそ、立ち止まってゆっくりとすごす。
そんな時間が大切なのではないでしょうか?
文責 佐藤弘美
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